2018年4月4日水曜日

今週の聖研:新約聖書の正典性を学んで

※ クリスチャン向けの記事です。

聖書研究・祈り会に参加してきました。

現在、毎週水曜日夜の聖書研究・祈り会では「聖書の正典性」に関する学びをしています。

私たちが手にすることのできる「聖書」は、最初から一つの書物であったわけではありません。66の書で構成されており、そのうち旧約聖書は39巻、新約聖書は27巻です。今日はおもに「新約聖書がどうしてこの27巻であるのか」その歴史的背景と基準を確認しました。(いつかその学びの内容をホームページでシェアしたいです)

新約聖書が「四福音書」や「使徒の働き」「パウロ書簡」等の27巻の書で構成される書物であるということは、4世紀後半の教会会議(ヒッポ会議・カルタゴ会議)で確認されています。

古代の教会の人々が、新約聖書27巻を「聖書の正典」として確認し、受容していくにあたり、異端の攻撃やローマ帝国からの迫害の中で、教会を導く大牧者(キリスト)の声を強く求めていった姿に感動を覚えました。「どの書において最も豊かに、最も間違いなく、教会の主の御声を聞けるのだろうか」という求めと祈りの中で、27の書物が正典として浮かび上がってきたのです。

その経緯を学ぶ中で、一つの聖書のことばを思い出しました。

ヨハネの福音書に記されているイエス・キリストのことばです。

わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。またわたしは彼らを知っています。
そして彼らはわたしについてきます。(ヨハネの福音書10:27)

主イエスは、ご自身の羊たち(神の民=教会)には、その御声を聞き分ける識別力が授けられていると証言しておられます。

羊が自らの牧者の声を知っており、聞き分けることができるように、キリストを信じる者たちは、キリストの声を知っており、聞き分けることができるというのです。

「どのことばがキリストのことばであるのか?」

「どの書が聖書(正典)であるのか?」

神に起源を持つ聖書を聖書として受容する特別な識別力を、神は教会に授けてくださったのです。

その教会が長い歳月をかけて、27の書物を正典として確認し、受容していきました。

そして教会はそういった過程を経て受けとった聖書の言葉によって、強められ、導かれ、豊かに建て上げられていくのです。

聖書は古い古い書物ですが、まさに「汲めども尽きせぬ泉」です。

聖書を開いて、親しむ時に、私たちは、その書のユニークな魅力と影響力に出会います。

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