2018年4月20日金曜日

「言葉」としてあらわすことについて

「バプテスト障がい舎伝道協力会」から年5回(基本的にはふた月に1回)発行されている「野の花誌」の最新号(318号)の発送が完了しました。日曜日にはJBBFの諸教会で手にとることができると思います。


現在私はこの機関誌の編集作業と校正作業を担当しています。

今回の号の「編集後記」にはこんな言葉を寄せてみました。

編集室より(野の花 318号)
「約二ヶ月ごとに、詩・説教・証など様々な原稿が集まってくることに驚きを覚えています。コミュニケーションから少しずつ「言葉」が失われているといわれている現代にあって、いまだに文字ばかりの誌面である本誌は貴重な存在であるかもしれません。考えや思いが正確に伝わるように言葉にして綴るのは容易なことではありません。しかしだからこそその営みには熟慮があり味わいがあり祈りがあります。御言葉を中心とした「言葉」を介しての交流に、不思議な豊かさを覚えている今日この頃です(浜田)。

「ブログ」を書きながら言うのも変なのですが、私は基本的に文章を書くのが苦手です。
苦手という割にはいつも長々とした文章の記された資料を用意してしまいます……。(教会の方、いつも私の学びに付き合ってくださり、ありがとうございます。特に水曜の聖研に集っておられる方々)

本当は学びの資料はアウトラインのようなものの方が良いのですが、つい準備しているうちに言葉として綴りたくなってしまうのです。しかしだからこそ苦手な取り組みなんです。
上記の編集後記で表現した通り、言葉を綴るためには労力が必要です。「誤解がないように」「正しく伝わるように」「豊かさを込めることができるように」等々考えていると、億劫になってきます。

しかしその営みを通して、右に行ったり左に行ったりしていた考えや思いが少しずつ「整理」されていきます。
そして面白いことに、言葉を綴っていくと「新しい視点」が与えられることが多くあるのです。

以前にも「コミュニケーションツール」の変遷について学んだことがありました。

聖書と精神医療 ジャーナル 第34号 p.68-78 若者の関係性とネット依存 より

90年代に流行したポケベルから始まり、PHS・携帯電話とメール、そしてスマートフォンとSNS(TwitterFacebookLINE) この 20年、若者たちのコミュニケーションツールは目覚ましい進化を 遂げてきました。ツールの進化とともに、コミュニケーションの在り方にも変化が見られます。今では「既読機能」を持つアプリLINEの普及により、若者 たちは音声電話のようにリアルタイムで、しかも音声電話とは違って時間や場所に左右されずに自由に連絡を取り合うことが可能になりました。またFacebookの「いいね !」ボタンや LINEの「スタンプ」を活用することによって、文章化をせずにその時々の思いを相手に伝えることが可能になりました。このように、若者たちの間では、「多くの友だち(深い関わりを持たない友だちも含む)と「簡単に」コミュニケーションを取ることができる環境が少しずつ用意されてきました。

聖書と精神医療 ジャーナル

本当に便利な時代になりました。

スマホやパソコンで、簡単にコミュニケーションをとることができます。

「いつでも・誰とでも」

絵文字やLINEのスタンプを活用すれば、その時の思いや気持ちも「簡単に」表現できます。私もそういった機能を、よく利用していますが。

このような時代だからこそ、伝えたい思いや考えを 、祈りのうちに「言葉」にあらわしていくという営みを大切にしていきたいと思わされています。

また「私たちの言葉」として、長い長い歳月をかけて著された「聖書の御言葉」に祈りをもって向き合い、取り組むことを大切にしていきたいと思います。

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